2011年1月19日水曜日

初受診: 仙台赤十字病院(耳鼻咽喉科)

12月20日から仙台社会保険病院に入院して、22日に腎生検をして、30日に退院。年末年始をのんびりと過ごした後、1月5日に仙台赤十字病院へ日帰りで行ってきた。

なぜ、腎生検をした仙台社会保険病院ではなく、仙台赤十字病院なのか。当初は、扁桃摘出とステロイドパルスの両方を仙台社会保険病院で行う予定だった。そもそも扁桃摘出は耳鼻咽喉科の担当なのだが、仙台社会保険病院の耳鼻咽喉科担当医(名医らしい)が開業のため昨年末で退職することになったとかで、年明け以降の体制が不透明に。



そこで、扁桃摘出を別の病院でやることになり、腎生検で入院時の主治医だった家入先生から仙台赤十字病院を紹介された次第。仙台赤十字病院の耳鼻咽喉科は、扁桃摘出においてはきちんとした実績があるようで、仙台社会保険病院ともパイプがあるという。

前日の4日に電話をして予約を取ろうとしたところ、新患は予約不要で先着順の受付になっているとのこと。ならばと、翌5日に早速行ってきた。耳鼻咽喉科の診察は午前のみで、受付は8時~11時まで。早めに行ったほうがよいだろうと、早朝6時28分東京発の新幹線で仙台へ。まだ夜も明けていない東京駅のホームで駅弁を買って乗りこんだ。


写真: まだ暗い早朝の東京駅ホームに入線してくる東北新幹線

仙台駅には8時過ぎに到着。駅からはタクシー。青葉城公園、青葉城址、遊園地の前を通って、ちょっとした山越え。20分くらいで到着。

写真:仙台赤十字病院の外観


新患受付で申込書を記入し、仙台社会保険病院からの紹介状を添えて提出。診察券とカルテを作ってもらって、耳鼻咽喉科の受付へ。新患用の問診票に記入していると、「こちらにも記入していただけますか?」と紙を渡される。見ると、IgA腎症の患者用の問診票だ。やはり、扁桃摘出のために受診する患者が多いんだろうなと思うと少し安心。そちらにも記入して提出し、待つこと2時間ちょっと。


写真:仙台社会保険病院で用意してもらった紹介状
写真:耳鼻咽喉科の待合スペース

ようやく呼ばれて、診察室へ入る。担当医は、松谷先生という女医さんで、ベテランという感じ。IgA腎症の患者を診るのも慣れた様子で診察してくれた。それもそのはず、というか後日知ったのだが、この松谷先生は堀田先生の著書「慢性免疫病の根本治療に挑む」にも登場してくるのだ。

また1990年から当院に耳鼻科が開設される1999年までは、仙台赤十字病院耳鼻科の松谷幸子先生と共同で、約500例のIgA腎症患者に扁摘・ステロイドパルス併用療法を行った。(略)その中で、湯浅先生、松谷先生の理解と協力が得られたことは本当に大きかった。両先生との出会いがなければ、扁摘・ステロイドパルス併用療法が世に出ることはなかったかもしれない。(引用元:「慢性免疫病の根本治療に挑む」堀田 修)

仙台社会保険病院で扁桃摘出できなくなったのは誤算だったが、まるで「扁摘パルス」という治療法のルーツを巡る旅をしているような気持ちになる。

さて、その松谷先生、ボクの扁桃を見るなり、「あー、かなり膿がありますね~。全体的に赤く腫れちゃってるし。」うーむ、これは摘出した後の痛みも相当覚悟しなければいけないのか...。扁桃を摘出した後の痛みは、よく言われている扁桃の大きさや年齢などは実は関係がないそうだ。


それに入院中は、状況に応じて、できるかぎり痛みを感じないようにケアしてくれるという。松谷先生には「だから、扁桃を取る覚悟だけしてきてくださいね。」と言われた。覚悟ならもうすでにしている。よし、扁桃の摘出はこの松谷先生を信頼して、全てを委ねよう。そう思えたのでよかった。

IgA腎症の病巣感染の一つに鼻咽腔炎というのがある。簡単に言うと、鼻の奥のほうの炎症だ。炎症といっても自覚症状はない。その炎症を抑えるために「鼻洗浄(びせんじょう)」というのを教わった。鼻うがいとも言うらしい。松谷先生に一度やってもらって、あとは自宅で毎日やってみるように言われる。鼻洗浄について、詳しくは後日紹介するとしよう。

診察の後、扁桃摘出の手術日とその術前検査の日が決まった。予定通り、4月に入ってからすぐに行うことに。ともかく、いい病院、いい先生でよかった。帰りは駅までバス。30分くらいかかったかな。340円。昼食を済ませてから、新幹線のホームへ。仙台始発のMaxやまびこで東京へ。

それでは、アディオス、アミーゴス!

0 件のコメント:

コメントを投稿