え? 口呼吸?
前回に続き、"IgA腎症患者なら必ず読むべき一冊" 堀田先生の著書「慢性免疫病の根本治療に挑む」から学んだことシリーズ第三弾。
「あなた、口呼吸だね」
堀田先生に初診の際にそう指摘された。口呼吸。つまり、呼吸を鼻ではなく、口でしているというのだ。正直、そんな自覚はなかったのだが、なぜそんなことまで分かってしまうのかと驚いた。
口が無意識のうちに半開きに開いている患者さんは、口呼吸の習慣を持っている。また、口呼吸の習慣を持つ人は、歯並びが悪い、下唇が厚いといった特徴を併せ持つことが多い。
引用元: 書籍「慢性免疫病の根本治療に挑む」堀田 修・著)
口呼吸がIgA腎症にもよくないワケ
そういえば、よく「口開いてるよ」って言われるよな。歯並びも下の前歯あたりが良くないし、下唇も厚い。いやいや、下唇が厚いのは、子どものころに転んで唇を歯で切ってしまう大怪我をして縫ったからだという言い訳もしたいところだが、この際どうでもいいことだ。そんなことより、なぜ口呼吸がいけないのか?口呼吸と鼻呼吸は同じではない。空気中には無数の病原体や粉塵が混じっているが、鼻はその空気をろ過し、正常化する働きがある。(略)
鼻呼吸で吸い込んだ空気はこのように、浄化、加湿、加温を受けてから咽頭(のどの奥)に入ってくるが、口呼吸の場合は洗浄、加湿などの作用を受けず、直接咽頭に入ってくる。その結果、口腔や軌道で炎症が生じやすくなる。
引用元: 書籍「慢性免疫病の根本治療に挑む」堀田 修・著)
なるほど、そういうわけか。口呼吸が、IgA腎症の病巣感染を招くってことだ。鼻から空気を吸っていれば、空気中の細菌やウイルスをブロックできるけど、口から空気を吸ってしまったらのどの奥にある扁桃を直撃するわけだし、そりゃカラダにいいわけがない。ガーッテン!
アレルギー疾患の元でもある口呼吸
扁桃では、細菌やウイルスなどの病原体を撃退してくれる白血球が盛んに作られている。しかし、口呼吸によって細菌やウイルスが扁桃を直撃すると、白血球はパワーダウンしてしまって、身体じゅうにその病原体を運んでしまうそうだ。Webで「口呼吸」で検索してみると、いろいろな情報が見つかる。アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症といったアレルギー疾患は、この口呼吸によって運ばれた病原体によって起きた炎症が症状として現れたものだとさえ言われているようだ。そういえば、バリバリのアレルギー体質だし、花粉症はまだ発症していないが、子どものころはアトピー性皮膚炎やぜんそくがひどかった。ということは、子どものころから口呼吸の悪いクセがついてしまっていたということなのだろうか。
口呼吸を改善するには?
やはり、クサイ臭いは元から絶たなきゃダメ!というわけで、この口呼吸をどうにかして鼻呼吸に改められないだろうか。それには、まず口輪筋(唇の周囲にある筋肉)の筋力を上げることが重要だという。まず大切なのは、しっかりと口を閉じてよく噛む習慣(一口30回以上噛む)をつけることだ。口呼吸の人は、クチャクチャと音をたてながら食事をする習慣がある。
また、口呼吸の習慣を持つ人は、一口の咀嚼時間が短いため冷飲食と柔らかい食べ物を好む傾向がある。冷飲食に偏った食事は体を冷やし、免疫力と代謝を落とすので好ましくない。
引用元: 書籍「慢性免疫病の根本治療に挑む」堀田 修・著)
なるほど、たしかに言われてみれば、早食いのゴリ食いなので、あまりしっかり噛んでいないような...。冷飲食を好むというわけではないが、以前までは真冬でも風呂上がりにはアイスを食べるのが日課だった...。まずは、このへんから改めてみよう。まず、しっかり30回噛むことを意識してみよう。
口呼吸には「あいうべ」体操 !?
その他に、パタカラというマウスピースのような口輪筋トレーナー、つまり補助器具もあるらしい。ちょっと余談だが、口輪筋の筋力が上がると、頬や首回りの脂肪がとれて小顔になる効果もあるらしく、美容目的でその器具を使っている女性もいるんだとか。あと、寝ている時に口呼吸をしないように、口に貼る専用テープなんかもあるらしい。うーむ、もっと手軽に今すぐ始められるものはないかな~。そこでやはりWebで「口呼吸」で検索していて見つけたのがこの書籍。
免疫を高めて病気を治す口の体操「あいうべ」(ビタミン文庫) |
まずは実践、やってみることにしよう!
ハイ、善は急げとばかりに早速購入してみた。簡単に言うと、口を大きく開けて「あー」「いー」「うー」とやって、最後に舌を下へ思いっきり出して「ベー」っとやる体操。初めて知った人は、なんだそれだけ?って思うよね。実はボクもそう思ってるわけですが、これなら今すぐにでも始められる。ともかく時間を見つけてはやってみることにした。迷わず行けよ、行けばわかるさ!目標は、1日30セットらしい。実はすでに始めてみてから10日ほど経っているのだが、たしかに口の周りの筋肉が鍛えられている気がする。この「あいうべ体操」については、改めてまた後日書くとしよう。
それでは、(いつもより口を大きめに開けて)アディオス、アミーゴス!
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