寛解しても再発する可能性が5%
前回に続き、"IgA腎症患者なら必ず読むべき一冊" 堀田先生の著書「慢性免疫病の根本治療に挑む」から学んだことシリーズ第二弾。
IgA腎症は、扁摘パルスにより「寛解」することができる。しかし、それは炎症が消えて一時的に落ち着いた状態になるというだけで、場合によっては再発する可能性もまだある。つまり、「完治」とは微妙にニュアンスが異なる。
再発してしまう確率は、約5%らしい。例えば、扁摘(口蓋扁桃の摘出)を行わずに寛解した症例の再発率が約30%らしいので、扁摘したほうがIgA腎症の再発を抑えられることは明らかだが、扁摘していても約5%は再発する。また、扁摘に加えてステロイドパルスを実施した後でも血尿が消えない(糸球体毛細血管の炎症が収まらない)症例が約20%あるという。
堀田先生の著書「慢性免疫病の根本治療に挑む」を読み終えた。これは、IgA腎症患者なら必ず読むべき一冊だ。まず最初にこの一冊を読むことで、IgA腎症のことがよく理解できる。また、自分が何をすべきかも見えてくる。というわけで、自分の復習のためにも、何回かに分けてポイントをまとめてみよう。
人間の体には免疫という仕組みが備わっている。免疫は、ウィルスや細菌などから体を守ったり、あるいは体内で生じたがん細胞や老化した細胞を効率よく除去するためのシステムである。
このように免疫システムは本来、外からの外敵や体の中に出現した内敵をやっつけて自らを守る役割を持つが、何らかの不具合によって、本来守るべき自分の体を攻撃するようになることがある。これらの現象が引き起こす疾患を「免疫病」といい、この現象が一過性でなく慢性的に持続して起きる疾患が「慢性免疫病」である。
仙台赤十字病院の耳鼻咽喉科を受診して以来、鼻洗浄というのを毎日やっている。この鼻洗浄、やってみると鼻の穴がスッキリして気持ちがいい。
エネマシリンジという鼻洗浄器を使って、鼻の奥まで生理食塩水(水に塩と重曹を溶かしたもの)を流し込むのだが、鼻腔内の細菌やウイルスを洗い流し、粘膜の修復を図るのが目的。エネマシリンジは、ゴム製のチューブみたいで、真ん中がポンプのように膨らんでいる。もちろん、中は空洞になっていて、ポンプを押すことで片方から水を吸い上げて、もう片方から水を出すという原始的な仕組み。
12月20日から仙台社会保険病院に入院して、22日に腎生検をして、30日に退院。年末年始をのんびりと過ごした後、1月5日に仙台赤十字病院へ日帰りで行ってきた。
なぜ、腎生検をした仙台社会保険病院ではなく、仙台赤十字病院なのか。当初は、扁桃摘出とステロイドパルスの両方を仙台社会保険病院で行う予定だった。そもそも扁桃摘出は耳鼻咽喉科の担当なのだが、仙台社会保険病院の耳鼻咽喉科担当医(名医らしい)が開業のため昨年末で退職することになったとかで、年明け以降の体制が不透明に。
12月30日(木曜日)、予定よりも早く無事に退院。当初、退院は年明けの1月3日頃と言われていたので、年を越すつもりで入院したが、抜糸翌日での退院となった。終わってみれば、あっという間の10泊11日だったなぁ。
ボクは元気です!
「入院」と聞くと、中にはご心配いただく方もいらっしゃるのではないかと思いますが、右わき腹に傷があることを除けば、ボクは元気です。ご安心ください!
腎生検無事に終了、結果も良好(というか、ほぼ想定通り)
まず何といっても、今回の目的だった腎生検が無事に終わり、各種検査の結果も含めて、腎機能は正常の80%程度であることが確認できた。15年前の腎生検では、たしか90%程度と言われたので、この15年のうちに10%ほど腎機能が低下したことになる。
それでも、尿潜血と尿蛋白は入院期間中安定していることなどから、病態は落ち着いていて、腎症の進行はかなり緩やかであることが再確認できて、ホッとした。
全身麻酔を初体験
開放性腎生検だったため、全身麻酔を生まれて初めてやった。話に聞いていた通りで、本当にいつの間にか意識がなくなっていて、意識が戻るともう終わっていた、という感じ。この全身麻酔は、扁桃の摘出手術の際にもやるので、今回何も問題が生じなくてよかった。ひと安心である。
意外とラクだった腎生検後の安静
15年前は地獄を味わった約24時間の安静。今回も覚悟はしてきたが、絶対安静でいる必要がなかったこともあり、終わってみればそんなに苦痛でもなかった。ベッドを30度まで起こしていいというのに、かなり助けられた気がする。
15年9カ月ぶりの尿カテーテル(おしっこの管)
結果的には、これが一番辛かった! 管を入れたのが全身麻酔のかかっている最中だったのはよかった。しかし、やはり安静が解除になって抜くとき、あの何とも言えない尿道をえぐられるような痛みが・・・。ガチで脂汗が出る。
抜いた後も数日間は違和感があるし、トイレでは尿が尿道を通るたびに痛いし。もうすっかり回復したけど、4月の扁桃摘出でもう1回あるのかと思うと、気分が一気に萎える。
唯一心配なのは抜糸した後の傷口
退院の前日に抜糸したものの、退院時点では傷口が完全にふさがってはいない。治りを早くするテープを貼ってもらったが、この傷がちゃんと治るかどうか心配。ま、こればっかりは時間が解決してくれるのを待つしかないかな。
ただ、くしゃみをしたり、咳をしたり、また笑ったりしても、傷口が痛まなくなっているので、傷自体はふさがっていて、あとは表面がくっつくのを待つという感じなのだろう。
私は "コレ" で禁煙しました
禁煙パイポのCMとか分かる人いるかな? それはさておき、20年以上の喫煙歴にピリオドを打ちました。"コレ" っていうのは、IgA腎症というか、仙台社会保険病院への転院がきっかけというか、16年目でリセットするにあたりというか、ともかく11月下旬から禁煙を開始。
そのせいか、さっそく2~3キロ太った模様。顔が丸くなったと評判です。けど、特に苦労するわけでもなく、意外とあっさり禁煙できた。それには自分でもビックリ。
病院食はまずます、ただゴハンだけは要改善
ここからは病院について少しコメント。後半で特に気になったのは、ごはんの炊きあがり。もう少し水を少なめに炊くとかしてもらうといいんだけどな、とここで言ってみる。
病棟や病室の設備は新しくないけど、清潔でキレイ
病院の建物は全体的に決して新しくはない。でも、清潔でキレイなので、さほど気にはならなかったし、快適に過ごすことができた。ま、病院だから清潔っていうのは当たり前なんだろうけど。なんとなく昭和の匂いのする病院だった。ボクは好きです。
窓からの眺めのよい個室は快適
クリスマスには雪が降り積もったりして、東京ではなかなか見れない光景を病室からだけど眺めることができた。何気にこの病室からの眺め、気に入ってます。次回もこの景色が見える部屋だといいんだけどな。
仙台社会保険病院に転院して正解だった
最後に、結論としては、仙台社会保険病院に転院したことは正解だったと感じている。やはり、IgA腎症の専門外来があり、経験豊かな医師とスタッフがいるという安心感があった。看護師さんたちも決して事務的ではなく、どことなく仙台という土地柄を感じさせてくれたりして、温かみがあってとてもよかった。
IgA腎症が寛解できるかどうかはまだ誰にもわからないけど、この病院に任せようと改めて思うことのできた11日間でした。
次のステップは・・・
- 1月に、まず仙台赤十字病院に電話して、耳鼻咽喉科で扁桃摘出の事前診察を受けるための予約をとる
- 同じく1月に、近所の歯科で歯のどこかに炎症がないかどうかチェックしてもらう
- 2月には、仙台社会保険病院腎センター外来で堀田先生に診察していただく
- 4月になったら、仙台赤十字病院で扁桃摘出、仙台社会保険病院でステロイドパルス療法を行う
とまぁ、ざっとこんな予定である。
それでは、皆さんよいお年を。アディオス、アミーゴス!