2011年7月6日水曜日

入院(ステロイドパルス)16日目 / 第3クール2日目(点滴): パルス入院中に寛解する見込みはゼロに... 初心に戻って『一歩ずつ』

2クール目の点滴後に炎症が再燃し、潜血(2+)、蛋白(+-)


表. 尿検査結果の推移
日付     蛋白   潜血   赤血球  備考       
2011/06/21 2+ 1+ 2+ パルス入院初日
2011/06/22 1+ 2+ 10-29/ 1クール:点滴1日目翌日
2011/06/23 1+ 1-4/ 1クール:点滴2日目翌日
2011/06/24 +- 1/スウ 1クール:点滴3日目翌日
2011/06/25 1+ 1-4/ 1クール:内服1日目翌日
2011/06/26 1+ 1-4/ 1クール:内服2日目翌日
2011/06/27 1+ 1-4/ 1クール:内服3日目翌日
2011/06/28 +- 1-4/ 1クール:内服4日目翌日
2011/06/29 1+ 1-4/ 2クール:点滴1日目翌日
2011/06/30 +- 1-4/ 2クール:点滴2日目翌日
2011/07/01 1/スウ 2クール:点滴3日目翌日
2011/07/02 2+ 5-9 2クール:内服1日目翌日
2011/07/03 なし なし なし 2クール:内服2日目翌日
2011/07/04 +- 2+ 10-29 2クール:内服3日目翌日
2011/07/05 +- 2+ 10-29 2クール:内服4日目翌日
2011/07/06 1+ 不明 3クール:点滴1日目翌日

「炎症が再燃していますね。パルス入院中に寛解できてしまう場合には、2クール目の点滴が終わった後にこうして再燃することはないんですよ。」

午前中に入院中の主治医古川先生の回診で、パルス入院中に寛解する可能性がゼロになったことを知らされた。昨日のエントリーでも書いたように、2クール目の3日間の点滴が終了した翌朝の尿検査結果で、潜血が(2+)になっていたことが気になっていたのだが...。

3クール目の点滴は明日で終わる。その後は、間を一日空けてから、プレドニン錠30mg(6錠)の服用を隔日でスタート。標準的なパターン通りに、2か月ごとに5mg(1錠)ずつ減らしていきながら、ちょうど一年間プレドニンを飲み続けることに。

うーん、正直かなーり凹んだ...orz

先週、堀田先生にパルス入院中に寛解しちゃうよと言われたので、ぶっちゃけ退院後のステロイド錠服用はもうないものと思っていたというか。まだ決まってもいないのに、寛解したことを確認できてもいないのに、その気になってしまっていた自分がいけないんだけど...。ちゃんとゴールするまでは、やっぱり一喜一憂はいけませんな。家族にも報告したが、やはり落ち込んでいた...。ぬか喜びさせてしまったよね。ホント申し訳ない...。

もともと入院中に寛解できてしまうことまでは期待していなかったし、一年間はプレドニン錠を飲み続けるつもりでいたのだから、また10日くらい前の状況に戻っただけのこと。ウエちゃんの場合、IgA腎症と診断されてから17年目という長い年月が経過しているのに、ほんの4週間入院しただけで寛解しちゃうの? 寛解できちゃうなら、もちろんそれは嬉しいことだけど、この二十年近くの月日は何だったんだろ? って半信半疑でもあったわけで。

IgA腎症という病気は、そう簡単には自分を解放してくれないようだ。きっと、それには何か意味があるのだろう。今はまだそれが何なのかは分からないのだけれども...。とにもかくにも、もうしばらくの間、しっかり向き合ってみるしかないようだしね。

と、そこまで気持ちを切り替えるのに、正直に言うと時間が結構かかった(汗) 今日は水曜日なので、昼食後に外出許可をもらって、院内でのウォーキングのかわりに「週刊プロレス」を買いに北仙台駅前のTSUTAYAまで散歩。歩きながら気持ちを整理して、病院に戻ってきたところで気持ちはまた前向きに。そして、ベッドで「週刊プロレス」をペラペラめくっていたら...

写真:「週刊プロレス」の小橋建太選手インタビュー記事ページ『一歩ずつ』

プロレスラーの小橋建太選手。2006年6月に腎臓がんが見つかり、7月に右の腎臓を全摘出手術。翌2007年12月2日、日本武道館大会で546日ぶりに奇跡の復活を果たしたことでも知られている。
その小橋選手が今月23日に大阪で1年7か月ぶりにリングに復帰する。腎臓摘出の後遺症とかではなく、右肘と右膝の負傷で長期欠場していたためだ。今日買ってきた「週刊プロレス」の今週号には、小橋選手のインタビュー記事が載っていて、そのトップページには小橋選手の顔のアップ写真の横に大きく『一歩ずつ』。

うん、そうだね、『一歩ずつ』。それでいきます。

  • 炎症が再燃 残念ながら入院中に寛解する見込みはゼロに...
  • 血糖値は「154」、汗疹(あせも)の赤みもひいてきた
  • 今日は三食すべてが自己負担84円追加メニュー!


5:30 起床(睡眠時間:4時間)

昨夜はなかなか寝付けなかったなあ。というか、消灯後にブログの更新をしようとノートPCに向かっていたら、点滴初日だったこともあってか、頭と目がドンドン冴えてしまって...。23時30分くらいに入眠剤のマイスリー錠を2錠。寝付けたのは、たぶん1時30分くらい。そして、5時30分にお目覚め。目覚めてからは、やはり目パッチリ。

6:00 朝の数値チェック

  • 血圧:125/86[正常高値]
  • 脈拍:77
  • 体温:36.3度
  • 体重60.8kg:前日比 0.1kg減
昨日から3クール目の点滴が始まったけど、血圧、脈拍、体温、どれも異常ナシ。うん、いい感じ。

8:00 朝食


フレンチトースト 100g、コンソメスープ、アスパラとベーコンのソテー、カリフラワーサラダ、牛乳 [637kcal|蛋白:24.3g、塩分:3.4g]
自己負担84円追加メニューで、今朝は洋風なブレックファースト :-)

9:15~12:25 ステロイド点滴: 3クール2日目(点滴2日目)

内服
  • [朝食前] ジャヌビア錠 25mg 1錠: 血糖を下げる
  • オメプラール錠 10mg 1錠: 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎を和らげる
  • ニューロタン錠 25mg 1錠: 常用薬 血管を拡げて、血圧を下げる
  • ミノマイシン錠 50mg 2錠: 抗菌作用のある抗生物質
点滴
写真:点滴再開前の様子
点滴の針は昨日から刺したまま 血液を戻すためにまず生理食塩水を注入してから点滴の管を再びつなげる [撮影協力:看護師ZYさん]
  • デカコート注射用 500mg: 副腎皮質ホルモン
  • フィシザルツPL-D 100ml&: 生理食塩水
  • 所要時間: 3時間10分(9:15~12:25)

9:50 主治医(古川先生)回診

冒頭でも書いたように、期待してしまった入院中の寛解は、その見込みがなくなった。外来での主治医である堀田先生も、3クール目の点滴が終わったら1年間隔日でプレドニン錠を服用するという基本パターンで経過を見ていくのがよいと判断されているとのこと。もう1クール追加して4クールやるということはなさそうだ。
パルス中に尿所見が軽減した後、パルスからPSD(プレドニン錠内服)隔日に移行して、再び血尿の程度が強くなることはあるが、パルス後のPSL漸減中に血尿と蛋白尿が完全に消失した場合は、その後急速に漸減中止しても尿異常の再発は通常生じない。また、早期の段階のIgA腎症ではパルス後のPSL投与が不要となる場合が多い。パルス中にいったんは寛解した尿異常が終了後に再出現することはあるが、その場合は無治療のままでも3カ月程度の経過で消失する。(引用元:Q&A「Q9. パルス終了後のステロイド投与期間は?」 書籍「IgA腎症の病態と扁摘パルス療法」より)
そして、退院日については、早ければ点滴終了後2日目の土曜日でもよいとのこと。少し考えさせてもらって、月曜日は堀田先生が午後に外来診療で仙台社会保険病院にいらっしゃる日なので、来週月曜日の退院を希望しておいた。

せっかく仙台まで来ているのだし、最後に堀田先生に今回のパルス入院を総括していただいて、今後の見通しというか、退院後の注意点なども確認させてもらえたらと考えた次第。そのほうが安心して東京に戻れる気がするし。

12:00 昼食


ナポリタン 215g、ポテトサンド、和風サラダ、フルーツヨーグルト [639kcal|蛋白:19.4g、塩分:2.7g]

写真:ナポリタンのアップ

お昼も自己負担84円追加メニュー。病院でナポリタン食べられるとはなあ。

12:40 ウォーキング

今日は水曜日。「週刊プロレス」を買いに、先週も行った北仙台駅前のTSUTAYAへ。

前腕に入れた点滴の針は明日まで抜けないのでネットでカバー(なぜか病院をバックにパチリ....)

北仙台駅近くの踏切を仙台行きの列車が通過

ぶらり歩いていると「仙台浅草」という筆文字の看板を発見

仲見世といえば仲見世のような雰囲気もしなくもない

通りの真ん中あたりに観音様 お賽銭出して拝んでおきました

速度制限10kmの標識 クルマも通れるのか!?

浅草の唄仙台浅草扁)」っていう歌があるらしい

14:00 午後の数値チェック

  • 血糖:154(前日 203)

    これが血糖を測定する装置で青いヘラ状の部分に血液を付ける
  • 血圧:127/78[至適血圧]
  • 脈拍:100
  • 体温:36.7度
午後は相変わらず脈拍が高め。ステロイド剤を点滴した後だからか、それともウォーキングした後だからか。別に動悸が激しいとか、息が上がっているとか、そういう自覚は全くないんだけどな。

14:05 入浴


点滴の針を挿したままなので、透明なマスキングテープでぐるりとガッチリ保護。これは看護師AIさんの得意技、名付けて「AIガード」(謎)
昨日はうっかり何もしないままシャワーを浴びてしまい、左腕をずっと真上に伸ばしたままだった。今日は看護師さんにしっかりマスキングしてもらって、すっきり爽快なシャワータイムをエンジョイ。

16:00 薬剤師ヒアリング

実習生の女子薬科大生が頼りになる薬剤師の千葉氏とともに登場。

経過をひと通り報告した後、千葉氏に退院後のプレドニン錠を内服している期間の注意点などを質問して、薬剤師の立場からいろいろな情報やアドバイスをいただいた。ただし、実際には患者個々によってケースバイケースであり、あくまでも最終判断は主治医によるというのが大前提だ。
  • 血糖値は、プレドニン錠の隔日内服に移行した後は、ウエちゃんの場合は入院中の数値を見ているかっぎり、薬を飲まなくてもおそらくコントロール可能。
  • 腎臓のためには風邪をひかないことが大事。手洗いをマメにやるべし。実は、うがいよりも手洗いのほうが重要。
  • プレドニン錠の内服期間中は、夏場であっても、人混みの中ではマスクをしたほうがよいかもしれない。もちろん、人混みはできるかぎり避けるのがベスト。ただし、そんなに神経質にならなくてもよい。
  • 堀田医師は、とにかく患者の立場を重視する人。知識も多岐にわたって豊富。偉ぶらない人。そこらにいるおじさんみたいで親しみやすいキャラクター。とても尊敬できる医師。
やはり頼りになる。千葉氏は、来週月曜は出張で不在とのこと。金曜も午前中までらしいので、退院までに質問しておきたいことをまとめておかないと!

18:00 夕食


写真:パルス入院3クール2日目の夕食
味付けご飯 230g、味噌汁、赤魚粕漬焼 70g、おひたし、京がんもの煮物、カニクリームコロッケ 60g [695kcal|蛋白:31.4g、塩分:4.0g]

写真:カニクリームコロッケのアップ

今日は、三食すべて自己負担84円追加メニューを選んでいたっぽい。というわけで、ボリューム十分、品数も豊富。常食だからというのもあると思うけど、もうすっかり病院食に慣れてきたな。

21:00 消灯

今日は気がつけば写真もたくさん使って、いっぱい書いてるな。やはり、午前中に大きく凹んでしまった反動だろうか(苦笑)

さて、今夜は寝られるかな。あ、入眠剤もうなかったんだっけ...。うーむ、今夜は入眠剤ナシで寝てみる? 寝れるのか?

それでは、アディオス アミーゴス!

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