2011年7月27日水曜日

パルス退院2週間後: 虫歯と歯周病の予防に "PMTC"

パルス入院中に見られた副作用は着実に軽減

パルス退院から2週間が経過。もう2週間というか、まだ2週間というか。ともかく、すっかり日常を取り戻している今日この頃。

まず、内服薬や外用薬は変わりナシなので、前回のエントリー「パルス退院1週間後: ステロイドの副作用である「高血糖」対策には "プチ糖質制限食" !?」をご覧ください、ペコリ。

次に、ステロイドの副作用。引き続き、プレドニン錠(6錠=30mg)を隔日で服用中。
  • 不眠: これはもう完全になくなったといってよいだろう。眠たくなるし、睡眠時間も十分とれている。ま、やや眠くなるのが早くて、起きる時間が早めというのはあるけど、入院中の早寝早起きのリズムが残っている感じかな。
  • 汗疹(あせも): だいぶ引いてきた気がする。退院後は、ローションはほとんど塗っていなくて、内服薬(ミノマイシン錠:朝食・夕食後に2錠)だけ。
  • 高血糖: 血糖値だけはやっぱりわからへん!(笑) ウエちゃんは個人事業主で仕事のスケジュールは自分で調整できるので、昼食後にできるだけ運動するようにしている。あとは、節電ブームとかに関係なく、エスカレーターじゃなくて階段を使うとか。
その他、特に新しい副作用も見当たらず、体調はすこぶる良好。

"プチ糖質制限食" は "プチ" なら何とかなるかも!?


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高血糖対策のアイデアとして、前回のエントリー「パルス退院1週間後: ステロイドの副作用である「高血糖」対策には "プチ糖質制限食" !?」で紹介した "プチ糖質制限食"。ウエちゃんは食事制限はないものの、血糖降下剤を隔日で内服していることもあり、過度の糖質制限は逆効果ということで、夕食だけ主食を抜く "プチ糖質制限食" にトライ中。

夕食時にご飯や麺類などの主食の類を全く食べないっていうだけで、朝や昼はご飯食べてます、ハイ。そのほか、夕食ではできるだけ糖質の多いモノを控えめにしているが、昼間にカラダを動かして汗をしっかりかいた日は例外扱いだったり。あと、ビールを飲むなら糖質ゼロのビール、お酒飲むなら日本酒じゃなくて焼酎かウイスキー系にしている。それと、果物類も遠慮しているとかそんな感じ。桃とか、ぶどうとか、スイカとか、ホントは食べたいんだけどねぇ...(遠い目)

この "プチ糖質制限食" って、もともとはステロイドの副作用である高血糖対策や糖尿病予防の一つとして見つけたんだけど、なんかそれよりも入院中に手に入れたグッドシェイプを維持するためって感じになってきているかも。明らかにお腹ポッコリがなくなったしね。体重も退院時の62kg台前半をキープ中!

Do you know "PMTC"?


写真:歯科医でもらったPTMCの説明書の表紙。

ま、わざわざ英語にする必要性は全くないんだけど、何となく(笑) で、今日の本題。"PMTC" って何のことだか分かります?

そんなコンビニあったよね? それは、ampm。
あ、銀行だ! それは、SMBC。
じゃ、小学校の児童の親の集まり? それは、PTA。
もしかして、あの有名な三人組のヒップホップ・グループ? それは、Run-D.M.C.。

もうイイよね? どれも中途ハンパだしw

では、正解はこちら:
  • P: プロフェッショナル(professional=歯のプロである歯科衛生士が)
  • M: メカニカル(mechanical=専用の機械を使って)
  • T: トゥース / ティース(tooth/teeth=春日...、あ、もとい、歯を)
  • C: クリーニング(cleaning=キレイにする)
という意味の略語。つまり、"PMTC" というのは、虫歯や歯周病を予防するための歯科予防治療のこと。なぜIgA腎症なのに、虫歯や歯周病の話になるの?という方は、過去のエントリーをご覧くださいませ。

"PMTC" をやるとやらないとでは70倍もの差がある!?


写真:歯科医でもらったPMTCの説明書。PMTCの具体的な内容や実験データなどが紹介されている。

この "PMTC" の先進国はスウェーデンらしい。スウェーデンのある研究結果によると、"PMTC" を定期的に行ったグループは行わなかったグループと比較すると、4年後に虫歯になった数が16分の1だったという。

また、平均虫歯本数は、日本人が9.5本なのに対して、スウェーデン人は3.6本。そして、歯周病にかかっている人の割合は、日本人が80%なのに対して、スウェーデン人は20%というデータもあるとか。しかし、1950年代くらいまでは、スウェーデンも日本と同じくらい虫歯や歯周病が多い国だったという。

では、なぜそんなに差がついてしまったのか? スウェーデンでは、子どもはほぼ100%、大人でも80%の人が定期的にPMTCを受けているのが、その理由の一つだと言われているらしい。

虫歯の治療を終えて、3ヶ月に1回ペースで "PMTC" を

ウエちゃんの場合、きっかけはIgA腎症の病巣の一つになりうる虫歯や歯周病を治療することだった。今年の2月に歯科ドックという検査を受けた後、歯科医からの提案で虫歯や歯周病の予防になる "PMTC" をやってみることに。ちなみに、虫歯の治療はパルス入院前の4月にすべて終了。それ以降は、予防治療として "PMTC" を受けていて、最初の数回は1ヶ月に1回ということで、今日がたしかその3回目だったかな。今後は3ヶ月に1回ペースでよいらしい。

"PMTC" の詳細は、GoogleやYahoo!で検索すると情報が見つかります:

IgA腎症の三大病巣を壊滅せよ!

ここでウエちゃんの状況を改めて確認。
  • 口蓋扁桃: 6月に摘出手術を完了。
  • 上咽頭炎(鼻咽喉炎): 塩化亜鉛の点鼻薬で治療中だが、炎症はほぼ鎮まっている。パルス退院後の7月から点鼻を始めたので、鼻うがいは一時停止中。
  • 虫歯・歯周病: 虫歯の治療は4月に終了。4月から虫歯と歯周病の予防に "PMTC" を開始。
というわけで、IgA腎症の病巣となると考えられている三つについては、ほぼ壊滅状態に追い込めているのではないだろうか。このうち、上咽頭炎と虫歯。歯周病は再発する可能性があるので、腎臓の炎症を引き起こすことがないように引き続きケアしていく必要がある。それは、たとえIgA腎症が寛解したとしてもである。 

IgA腎症には、むしろ感謝すべきかもしれない

IgA腎症という病気自体、ウエちゃんの場合には年数は長かったものの比較的軽度だったこともあり、特にコレといった自覚症状もなかった。その病巣だと考えられている口蓋扁桃(慢性扁桃炎)、上咽頭炎、そして虫歯・歯周病も同じように、どれもまだ軽度だったこともあって自覚症状はなかったが、IgA腎症を積極的に治療していこうとする流れの中でそれぞれの異常を発見することができた。

これらはIgA腎症以外にもカラダに悪影響を及ぼすことがわかっている。特に歯については、虫歯の痛みを感じることもなかったので、何十年も歯医者に行ったことがなかった。歯科ドックの結果を説明してもらっている際に、そういう人の場合、実は歯周病が進行していて手の施しようがなくなっていて、もう抜歯するしかないことが少ないという話を聞いてゾッとしたものだ。

都内の大学病院に定期的に通い続けていた十数年間にしたって、血液や尿の検査結果からIgA腎症(慢性腎炎)以外の病気の予兆はないことをずっと確認できていたし、ここ数年では血圧がやや高めになってきたというのも把握できていたし。

そういう意味では、40歳を過ぎたところで、自分のカラダのことを見つめ直すいいきっかけをIgA腎症からもらったといってもいい。そんなふうにも思える今日この頃なのでした。

それでは、アディオス、アミーゴス!

2 件のコメント:

  1. 昨日の日経新聞夕刊9面「医師の目」欄、まさに歯や歯周病治療と他の疾患との関係等についても書かれていました。
    まさに「歯は命」ですね~。
    私も上咽頭炎の治療が一段落したら「PMTC」なるものもやらなあきませんな。
    上咽頭炎と同じく、いっそのこと酷い虫歯や歯周病が発覚してくれればいいのですが...。って、この感覚は世間の人には分からないでしょうね~(苦笑)

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  2. tatsukome さん、すみません、コメントに気づくのが遅くなりました(汗)

    たしかに、「いっそのこと」っていう気持ちはよく分かります(笑) ホント疑わしきモノが見つかるだけで嬉しいというか、そんな感覚ですよね。目に見えない敵を見つけるというか、この感覚はIgA腎症患者でないと分からないかも。

    きっかけはIgA腎症でしたが、40歳を過ぎたところでカラダの総点検みたいなことができています。

    あ、PMTC自体はプレドニン内服中でも全く問題ないはずです。ただ、通院が必要なので、tatsukome さんの場合は耳鼻科での上咽頭炎の治療との掛け持ちは時間的に厳しいですよね。ちなみに、ボクの通っている歯科での所要時間は小一時間くらいです。

    ま、目の前の敵から一つずつ倒していきましょ!

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