2011年6月15日水曜日

入院(扁桃摘出)2日目: 扁桃摘出手術後は拍子抜け?


正直、不安だらけだった扁桃摘出

今回の扁摘パルス入院の中で、最も不安だったのが扁桃摘出の手術。ブログなどでいろいろな人の体験談を読んでいると、こんなことが書かれていたからだ。
  • 「両方の口角が切れちゃっていました...。」
  • 「唇が腫れていた~」
  • 「舌を器具で押さえていた跡が残っていて痛い・・・。」
  • 「唾液や痰を拭き取るために一晩でティッシュ一箱使い切った。」
  • 「麻酔が切れたと思ったら吐き気がして嘔吐した...。」
  • 「耳のあたりがズキンズキン痛むのがツライ。」
  • 「口内炎ができてムチャクチャしみるぅ!」
...などなど。これがもう苦行の体験談といってもいいような内容ばかり。もちろん、個人差はあるし、「全然楽勝だったよ!」なんて人もいたこともたしか。でも、こればっかりはやってみないと分からないし、最悪のシナリオを描いておいたほうがいいよな・・・ってことで、実は病院に向かうタクシーの車内では、かなーりブルーが入っていったのであった。さらに、前日の検診では、大きいだの、赤いだの、膿もあるだの、癒着してそうだの、いろいろ言われたし。きっと最悪のシナリオ通りに事は運ぶんだろうなと覚悟していたのだ。

オペは "体感時間" 2秒間で無事終了!

13時少し前に看護師に連れられて、エレベータで手術室へ。今回も時間ギリギリまで、トイレと部屋を行ったり来たり。手術室の入り口に入るとすぐに、ベッドに仰向けに寝かせられた。そのまま手術台のある部屋まで運ばれる。運ばれている間、天井を見ながら何とも言えない気分。手術台にも自分で移動。仰向けに寝て、胸のあたりに心電図をペタペタ、指先に脈拍を取るクリップを装着、そして酸素マスクをあてられる。左手の甲に点滴の針を刺して、「それでは、麻酔のお薬を入れていきますね~・・・」。

写真:手術前に装着したストッキング
いわゆるエコノミークラス症候群防止のために血栓予防ストッキングを装着。
声をかけられて目を覚ますと、どうやらもう終わったらしい。体感的には2秒間くらい。あれ、もう終わったの? 執刀医の先生や麻酔科の看護師さんらが手術台を囲んでいる。問いかけに対して普通に返事したりしていたら、「もう覚めちゃったみたいね。ずいぶん爽やかな返事じゃない?」うん、たしかにただ単に一眠りして目覚めただけって感じ。手術室に入ったのが13時ちょうどくらい、出てきたのが14時30分くらいだったから、オペ自体は実際には一時間弱で終了したらしい。

そのまま、回復室へ移動。ここは普通の病室だが、ナースルームの目の前にあって、術後はここで一晩過ごすのだそうだ。18時までは酸素マスクをしたまま、そして18時以降は水分の摂取がOKになる。食事は翌日の朝までない。おっと、導尿管はしっかり入れられていました。これがツライんだよな...。


摘出した扁桃と対面! 執刀医による説明を聞く

夕方ごろに執刀医の本間先生が来てくれて、手術の様子を報告してくれました。
  • 見た目は大きそうだったが、そうでもなかった。
  • 癒着もそんなになかったので、摘出しやすいほうだった。
  • 摘出してみると、IgA腎症患者独特の扁桃ではなかった。よく見ればIgA腎症っぽいかもという感じ。
麻酔から完全には覚めていない状態だったので、うろ覚えな部分もありますが、ざっとこんなお話でした。IgA腎症患者の扁桃には、見た目ですぐわかる特徴があるらしいです。

写真:摘出した扁桃(左)
左の扁桃は2グラムで、標準サイズ?

写真:摘出した扁桃(右)
右の扁桃はやや大きめで3グラムだった。

苦行は待ち受けておらず拍子抜け!?


写真:ベッドにかけられた術後のスケジュール表
酸素マスク終了が18時、飲水OKになるのが18時、食事OKは翌朝からで、一晩ベッド上で安静。
回復室に入ってから、体温を測ったり、血圧を測ったりしながら、身体の状態を確認される。が、なんか、何ともないというか、扁桃を摘出した実感まるでなしというか、麻酔で少し頭がボーっとしてるかな?っていうくらい。ウエちゃんの扁摘手術は次の通りでした!
  • 口角は切れていませんでした!
  • 唇は腫れていませんでした!
  • 舌を器具で押さえられていた跡も残っていません!
  • 唾液や痰はほとんど出ず、ティッシュは数枚しか使いませんでした!
  • 吐き気もせず、嘔吐もしませんでした!
  • 耳のあたりの痛みもありません!
  • 口内炎もできていないようです!
ということで、幸運にも(?)手術によるダメージは全くといっていいほどない状態。18時までは時折イビキをかきながら眠っては自分のイビキで目を覚ますのを何度も繰り返していた。18時になって水分摂取が解禁。おそるおそるミネラルウォーターを飲んでみると、別に痛くないし、しみることもない。なんか普通に飲めました。
写真:チューブを挿したペットボトル
腎生検後の安静時にも重宝したペットボトルのチューブ

体温も36.8度と36.9度を行ったり来たりして、やや高めだったが、平熱といえば平熱。あと、喉を冷やすといいということで、お手製の氷嚢を喉のあたりに置いて、小まめに好感してもらって一晩中冷やしてました。
写真:のどを冷やすための氷嚢
仰向けに寝た状態で首の上に置いて喉を冷やす。氷が15個くらい入ってるのかな。

そんなこんなで、正直なところ、拍子抜けという感じの手術直後とその夜なのでした。このまま拍子抜けで終わってくれるといいんだけどなぁ...。

それでは、アディオス、アミーゴス!

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