尿の潜血は(1+)~(+-)、蛋白は(2+)~(-)を推移
スタッフさんが教えてくれて初めて気づいた「ガンバレ」の文字 |
ステロイドパルス療法を始めて、ちょうど1週間。今日で1クール目が終了になる。今朝、尿検査の検査結果が分かった。これは全て仙台社会保険病院での検査結果で、扁摘をした仙台赤十字病院での数値は除いてある。昨年12月の腎生検での入院時、2月と5月の外来受診、そして今のパルス入院中の尿検査の結果だ。
日付 | 蛋白 | 潜血 | 赤血球 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2010/12/20 | 1+ | 1+ | 1-4/ | 腎生検入院初日 |
2010/12/29 | - | 1+ | 1-4/ | 腎生検退院前日 |
2011/02/15 | 1+ | +- | 1-4/ | 外来受診 |
2011/05/02 | 1+ | 1+ | 1-4/ | 外来受診 |
2011/06/21 | 2+ | 1+ | 2+ | パルス入院初日 |
2011/06/22 | 1+ | 2+ | 10-29/ | 1クール:点滴1日目翌日 |
2011/06/23 | - | 1+ | 1-4/ | 1クール:点滴2日目翌日 |
2011/06/24 | - | +- | 1/スウ | 1クール:点滴3日目翌日 |
2011/06/25 | - | 1+ | 1-4/ | 1クール:内服1日目翌日 |
2011/06/26 | - | 1+ | 1-4/ | 1クール:内服2日目翌日 |
ということで、パルス入院当初は潜血も蛋白も(+2)になったりしているけど、これは扁摘を摘出した後だからかな。ここ数日間は、潜血が(1+)、蛋白が(-)で推移しているようだ。点滴を3日間終えた翌朝に、鮮血も一度だけ(+-)になっているし、点滴の効果があったというふうにも読める。
そして、今日の午後、外来受診時の主治医である堀田先生に急遽診てもらえることに...。果たして、堀田先生はこの結果を見て何と言うだろうか!?
というわけで、今日のトピックはこちら:
- 今日で1クール目終了 尿検査結果が明らかに
- "ウォーキング効果テキメン" 復活で血糖値は「172」
- うまくいけば寛解できるかも!? 堀田先生による診断報告
4:00 起床(睡眠時間:約4時間)
昨夜は21時の消灯と同時に入眠剤「マイスリー錠」を1錠服用したものの、なかなか寝付けず。結局0時近くまでベッドでゴロゴロして、携帯をいじったりしながら眠くなるのを待ってた。そして、目が覚めて時計を見ると、ちょうど朝4時。そのまま6時までゴロゴロ。うーん、正味4時間か。ま、短いながらも、ぐっすり眠れたような気がする。6:00 朝の数値チェック
- 血圧:124/84(正常)
- 脈拍:66
- 体温:36.5度
- 体重62.8kg(前日比 0.8kg減)
8:00 朝食
ごはん 190g、味噌汁、糸こんにゃく炒め、納豆 40g、白菜のお浸し、牛乳 |
今朝は大好物の納豆。くぅー、やっぱりシャカシャカしているだけで幸せ。
8:20 ステロイド内服
- プレドニン錠 30mg(5mg×6錠): 副腎皮質ホルモンで、炎症やアレルギー症状を抑える。
- オメプラール錠 10mg 1錠): 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎を和らげる。
- ニューロタン錠 25mg 1錠): 常用薬。血管を拡げて、血圧を下げる。
9:15 主治医(古川先生)回診
血糖値がやはり高いとのご指摘。たしかに、昨日は45分間ウォーキングしたのに「200」超えていたもんな。今日から薬が処方されるらしい。それでも抑えられなければインシュリン注射...。うーん、何となくそれは避けたい気分。そして、不眠について報告。昨夜の看護師さんが言っていた通り、苦でなければかまわない。ただ、寝たくても寝られないようなときや、寝不足で辛くなってきたら、薬を変えたりもできるので遠慮なく言うように、とのこと。
次に、上腕部や肩口あたりにできた吹き出物を見てもらう。すると、やはりステロイドによる副作用らしい。ステロイドを投与すると、毛穴から菌などが出てきて、吹き出物になるんだとか。殺菌用のローションを処方してくれることに。
また、ステロイドパルス療法は、「成果が目に見えてくるのは、だいたい2クール目が終わってからですよ。」ということだ。うん、一喜一憂することなく、ドリー・ファンク・ジュニア[誰]のように沈着冷静にいこう。
12:00 昼食
ミートソース 130g、コロッケサンド、ブロッコリーサラダ、果物(40kcal) [655kcal|蛋白:22.4g、塩分:1.9g] |
今日のランチは、自己負担84円追加メニュー。ミートソース・スパゲティにコロッケサンド。ミートソースはやや薄味だったけど、コロッケはサクサク感があってまずまず。腎臓病食ではなく、常食だからこそ味わえるメニューだ。
もうね、喧嘩を売っているとしか思えないデザートだね(笑) 血糖値上げてやると言わんばかり。面白れぇじゃねーか! 今日もガッツリ歩いてやるぅー!!
12:45 ウォーキング
というわけで、今日も外は雨なので、45分間の院内ウォーキング。とはいえ、今日は月曜日で各科の外来診療があるため、院内を歩いている人の数が土日よりも多めだ。それでも、黙々とウォーキング。今日も汗びっしょり。そろそろ切り上げようかなというところで、堀田先生とバッタリ。そこでは軽くご挨拶だけ。13:45 堀田先生外来受診
病室に戻って着替えていたら、堀田先生の外来から呼び出しが! いつもの外来診察室で、この1クール目の数値を見ていただいた。「うまくいけば、ここにいる間(入院中)に寛解できちゃうかもしれないよ。」
「え、本当ですか!?」
ステロイドパルス療法では、点滴と内服でステロイドを集中的に投与(パルス)した後、約一年間かけて減量しながらステロイド錠を服用するのが基本だ。しかし、パルス中に寛解するケースもあり、その場合にはパルス終了後のステロイド錠服用期間がなくなる。つまり、退院と同時にステロイドからは完全に解放されることもありうる。なんと、その可能性も出てきたということか。
パルス入院の初日と2日目に潜血と蛋白がやや多めに出ているのは、やはり扁桃を摘出した後で、扁桃が病巣になっていた証拠だそうだ。
「ただ尿が薄いね。水そんなに飲まなくていいんだよ。(一日に摂取する水分の量は)普通でいいから。」
そして、扁摘した跡をチェックしてもらい、「アレやっていくかい?」と言われ、ベッドに仰向けになる。堀田先生の "伝家の宝刀" 塩化亜鉛グリグリである。これで血が付くと上咽頭に炎症がある証拠。昨年11月の初受診以来だ。悶絶必至・・・、かと思いきや、意外とそうでもなかった。
「血もほとんどつかないし、いいんじゃない。タバコやめたんだっけ? じゃ、大丈夫だ。」
昨年11月以来の禁煙と、今年1月からの鼻うがいが功を奏したのだろうか。上咽頭の炎症は収まっているようだ。最後に、入院生活のアドバイスを求めてみる。
「クヨクヨしないことだな。あとは何もないよ。」
素っ気ないようだけど、それだけ気になる点が特にないということだろうか。ともかく、明日から2クール目の点滴が始まる。今まではまだおぼろげだった "寛解" というゴールが少し見え始めてきた。気を引き締めていこう。
14:00 午後の数値チェック
- 血糖:172mg/dl (前日 205mg/dl)
- 血圧:131/83(正常高値)
- 脈拍:94
- 体温:36.6
14:30 入浴
今日もウォーキングの後にシャワー。ふぅー、サッパリ。15:15 薬剤師ヒアリング
今回の入院では、ほぼ毎日のように実習生の女子薬科大生さんと担当薬剤師さんがヒアリングに来てくれる。それぞれのエキスパートにケアされている感じで安心だ。今日は午前の回診で話の出た血糖を下げる薬と吹き出物のローションについて説明してくれた。- ジャヌビア錠 25mg(朝食前:血糖を下げる)
- アクアチムローション 1% 20ml(適宜塗布:細菌を殺す作用により、にきびやおできを治療する)
18:00 夕食
ごはん 190g、味噌汁、うな卵焼き、レバニラ炒め、キャベツ浅漬 [580kcal|蛋白:26.0g、塩分:3.5g] |
23:00 就寝
そういえば、大部屋の復旧工事が終わるとかで、明日また引っ越しらしい。次はまた六人部屋とのこと。うーむ、夜は寝られなさそうだし、寝られないときにパソコンとか気兼ねなくできるように個室がベストだけど、個室は数に余裕がないからできれば重篤の患者さん用に空けておきたいみたいだし。二人部屋とかにしてもらおうかな。うーん、ちょっと悩む。他の患者さんの睡眠を邪魔したくないし、迷惑かけたくないんだよね。
そんなこんなで、今夜は入眠剤飲みました。では、また明日。アディオス、アミーゴス!
「何か、いっつも美味しそうなモン食べたはるな~」って思っていましたが、腎臓病用の食事じゃなかったんですね。
返信削除若干の羨ましさを感じますわ...。
それはそうと、入院中に「寛解」するかもしれないという可能性を示唆されたって、凄いですね~。
そんなパターンもあるんですね。初耳でした...。
いずれにせよ、治療も入院生活も順調そうで何よりです。
しかし「クヨクヨしないこと」っていうアドヴァイス、いいですね!
(私の場合は長期戦になりそうですし、このアドヴァイスは心に刻んでおきます)
ボクのメニュー写真、tatsukomeさんの目には毒だったかもしれませんね...(汗)
返信削除ボクは17年目のベテランですが、腎機能は約80%で尿潜血も蛋白も落ち着いたたままきているので、食事制限はないんですよ。だから入院中も常食なんです。ま、普段は野菜中心で蛋白控えめ、塩を使わず塩分控えめを心がけてはいますけどね。
さてさて、パルス中に寛解の可能性もあるという話ですが、以前読んだ書籍でそういうケースもあるということを知っていました。
神様からの教科書―IgA腎症難民だった私の十八年
やはり、ボクと同じように「扁摘パルス」を知らずに十何年も投薬と経過観察だけで過ごしてしまった男性が、仙台社会保険病院へ転院して堀田医師に診ていただいた結果、パルス入院中に寛解できてしまったという体験談です。
この方の体験談を読むと、自分はお気楽なIgA腎症患者人生だよなと思ってしまうわけですが、背中を押してもらえた書籍の一つでもあります。
「クヨクヨしないこと」っていうのは、この書籍の中でも堀田先生がおっしゃっていたように思います。やはり将来透析になる可能性があるというIgA腎症患者はクヨクヨしてしまいがちな人が多いんでしょうかね。
"病は気から" ともいいますし、入院だって明るく楽しみながら過ごせたほうがいいですよね。
というわけで、"寛解" できる可能性もハッキリと、しかも意外とすぐ手の届くところに見え始めてきたので、攻めの気持ちでいこうと思います。常にロッキーのテーマが流れているイメージで(笑)