2011年6月24日金曜日

入院(ステロイドパルス)3日目 / 第1クール3日目(点滴): 副作用らしきは、血糖値の上昇、不眠、しゃっくりの3つ

3つの中でも要注意なのは不眠だけか

まず、最も顕著だったのは血糖値。点滴3日目の血糖値は「273mg/dl」だった。ただ、これはやる前から想定されていたことなので、まだ気にしすぎる必要もない。明日からは錠剤の内服が4日間続くので、少し体を動かすようにして、来週の数値を見てみよう。

次に、不眠。初日は23時30分、2日目は1時30分、そして3日目は、部屋の音楽会(イビキだけでなく、物音やらも含む)のおかげで、時計の針は22時50分に。ここで、睡眠導入剤「マイスリー錠」の投入を決意。1錠飲んで横になると少しウトウトしてきて、たぶん23時15分には就寝。

最後に、しゃっくり。これは2日目の点滴後と夕食後に見られた症状。夕食後のしゃっくりはなかなか止まらなかったが、"伝授された秘伝の技" でクリア。このワザがある限り、たぶん、もう大丈夫!

ということで、1クール目の点滴による副作用で要注意なのは不眠だけかな。これもある程度予想できたもの。

さて、それではステロイドパルス入院の第1クール3日目です。今日のトピックは:

4:30 起床(睡眠時間:3時間)

結局、昨夜寝付けたのが1時30分。そして、今朝目覚めたのが4時30分。睡眠時間としては3時間くらい。やはり、しっかりと寝れないようだ。二晩続くとなると、やはりステロイドの副作用なのかな。

6:00 朝の数値チェック

  • 血圧:123/78(正常)
  • 脈拍:79
  • 体温:36.5度
  • 体重64.1(前日比 1.0kg増)
あれ、体重が増加傾向に転じている?

6:56 久しぶりに聞いた緊急地震速報 横揺れの震度3


画面イメージ:東北地方の地図で各地の震度を示したYahoo! JAPANの地震速報ページ
Yahoo! JAPANの地震速報ページによると震度3だった

部屋中の携帯電話が一斉になりだした。あの緊急地震速報の警報音が鳴る。病室のベッドで聞くと、さすがに身構えてしまう。

「地震警報です。そのままベッドの上にいてくださーい! 布団か毛布をかけてくださいね~!」廊下からは看護師さんの声が聞こえる。横にそこそこ揺れて緊張したが、20秒くらいでおさまった。看護師さんが安全確認で声をかけて病室を回る。すでに起床時刻を過ぎていたので、病院内にも大きな混乱はなかったようだ。

8:00 朝食


ごはん 190g、味噌汁、ちんげん菜ソテー、納豆、漬物、牛乳 [620kcal、蛋白:25.8g、塩分:3.0g]

かきまぜてネバネバしてくるときの高揚感......いいやねぇ

大好物の納豆が登場。タレと辛子を入れて、シャカシャカかき混ぜるとネバネバに。くぅー、病院食で納豆が食べれるというだけで十分幸せだ。しっかり完食。もうノドの痛みもほとんど感じなくなってきた。

8:45 24時間クレアチニンクリアランス終了

昨日から24時間分を蓄尿するクレアチニンクリアランスが終了。終了5分前くらいにトイレに行って、最後の一滴まで搾り出す。水分補給を心がけているので、24時間貯めると結構な量になるな。

8:50~13:10 ステロイド点滴(所要時間:4時間20分)

内服
  • [朝食前] ジャヌビア錠 25mg 1錠:血糖を下げる
  • オメプラール錠 10mg 1錠): 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎を和らげる。
  • ニューロタン錠 25mg 1錠): 常用薬。血管を拡げて、血圧を下げる。
点滴
  • カコート注射用 500mg(副腎皮質ホルモン)
  • フィシザルツPL-D 100ml(生理食塩水)
  • 所要時間: 4時間20分(8:50~13:10)
さあ、1クール目の点滴は今日が3日目で最終日。看護師さんも「12時頃に終わるのを目標にして調整しますね」ということで、今日は比較的スムーズに行きそうだなと思っていたが、やはり4時間超えとなった。ま、1クール目だし、様子を見るためにもゆっくりでよかったのかも。

11:00 主治医の回診

点滴中に主治医の古川先生による回診あり。昨日の点滴終了後のしゃっくりの話と夜に寝付けない話をする。しゃっくりは "秘伝の技" が通用するかぎり、薬に頼らない方向で。ただ、寝付けなくて睡眠不足になっても困るので、今夜から眠剤を処方していただくことに。

写真:処方された睡眠導入剤「マイスリー錠」と説明書
【マイスリー錠 5mg】 不眠時。寝つきをよくし、ぐっすり寝るための薬。

あと、鼻の炎症の治療もする予定だけど、まだ扁摘後間もないので、もうしばらく様子を見て摘出した跡が落ち着いてから、鼻うがいなど始めていくとのこと。

12:00 昼食


山菜うどん 250g、めんつゆ、大学芋、ワカメ生姜和え [686kcal、蛋白:21.9g、塩分:5.0g]

お昼はうどんでした。めんつゆが別のお椀になっていて自分で麺にかけるので、麺がのびたりしていないのがいい。もちろん、完食。

そして、明らかにノドの痛みがもうないに等しい状態。歯磨きするときに鏡で見てみると、白いかさぶたがだいぶ取れているのがわかった。もう時間の問題かな。

写真:扁桃摘出後のかさぶたがあった、のどちんこの両脇あたり
4~5日前まではハッキリと白く見えたかさぶたが見えなくなってきている。

13:40 売店へ買い出し


いびき・ノドの乾きの人の80%超が口呼吸 「就寝時の開口呼吸癖(口で呼吸する)に多い、いびき、ノドの渇き、起床時のノドのガラガラ・・・等を防ぎ、鼻で正しく呼吸する習慣をつけるマウステープです」 推奨:池松武之亮いびき研究所

いつものミネラルウォーターとお茶のペットボトルに加えて、今日は「鼻呼吸を促す口閉じテープ ネルネル」も初めて購入。前から知っていて家の近所の薬局でも売っている。入院初日に看護師さんからもらった「ステロイドパルス療法を受けられる方へ」というA4サイズ2枚の資料の最後に紹介されていたので、この機会に試してみようと考えた次第。その部分を引用してご紹介:
口呼吸をすると、空気中の雑菌やウイルスが常に生きたまま扁桃に住み着いてしまいます。それによって、体の抵抗力が落ちやすく、腎臓を含む体内の炎症を起こしやすい状態になります。呼吸を鼻呼吸にすることで、鼻の中にある繊毛という細かい毛が、呼吸時に入ってきた雑菌やウイルスをとらえフィルターのような役目を果たすため、体内に雑菌やウイルスが入ることを防ぐことができます。
日常生活の中で、起きている時は意識的に鼻呼吸を行うことができますが、眠っている間は難しいです。眠っている間も口が閉じられているように、院内売店に『ねるねるテープ』というテープが売っております。
引用元:「ステロイドパルス療法を受けられる方へ」(仙台社会保険病院)

このところ、暑さのせいもあってか、寝ているときにマスクを外してしまっていることが多い。扁摘後のノドを乾燥させないためにも、この『ねるねるテープ』も併用してみようかと。使い勝手などは改めてレポートしまーす!

健康呼吸は鼻でする ■鼻呼吸は、鼻で異物が除去された湿潤な空気を気道に送る健康的な正しい呼吸法です。 ■閉口鼻呼吸は、ノドの乾燥を防ぎ、起床時にノドがすっきり爽快です。」

あ、口呼吸に関してはこちらもご参考まで:

14:00 血糖検査&午後の数値チェック

  • 血糖:273mg/dl(前日 177mg/dl:ただし、15:35に測定したので参考扱い)
  • 血圧:125/75
  • 脈拍:71
  • 体温:36.5
おーっと、血糖値が「273」! 一気に数値が上がった。ま、昨日の数値は15:35時点でのものだし、お昼にはぶどうを食べたから、昨日も今日と同じかそれ以上だった可能性もある。うーむ、インスリン注射打つのかな?

14:30 薬剤師とのQ&A

今日も薬剤師さんが登場。眠剤として、マイスリー錠を処方してくれた。今夜も寝つきが悪かったら飲んでみよう。

で、血糖値の話になり、またいろいろと話を聞いてみたので、要点を整理しておこう。
  • 通常は、糖尿病であると診断される血糖値の基準値は「200mg/dl 以上」。ただし、これは普通に日常生活を送っているとき、常にこの値になっている状態のこと。
  • 今回の入院中は、ステロイドを点滴と内服で大量に投与するので、インスリン注射を打つべき血糖値はケースバイケース。主治医が患者に応じて設定するが、ウエちゃんは「400mg/dl」に設定されているとのこと。
  • パルス中の血糖値は、点滴(500mg)のほうが内服(30mg)よりもステロイドの量が圧倒的に多い分、数値も高くなるのが普通。
  • ただし、同じ量のステロイドを投与している日で比べても、昼食に何を食べたのかによって血糖値は変わってくる。また、年齢によっても異なるが、20代、30代など若年層はさほど血糖値は上がらないらしい。
  • 血糖値の上昇を抑えるためには、次のような予防策を実践するとよい:
    • 昼食時の果物類などをできるだけ控えめにする
    • 食後にウォーキングや階段の昇り降りなどの運動をする

18:00 夕食


ごはん 190g、味噌汁、マスの焼魚 70g、生揚煮物、ダークチェリー(40kcal) [580kcal、蛋白:29.7g、塩分:2.5g]

フルーツは全般的に好きなんだけど、意外と好きなのがダークチェリー! 若いころは「ツイン・ピークス」で、クーパーFBI特別捜査官お気に入りのダイナーで食べていたチェリーパイにハマった。当時は浜松(静岡県)に住んでいたんだけど、美味しいお店があったんだよな~。なんて思い出しながら、ダークチェリーを久しぶりに味わい尽くす。

19:35 また地震発生 地鳴りとともに震度3

「ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴォー」病室は2階なのだが、地鳴りの音を初めて間近で聞いた。朝の地震とは明らかに違う雰囲気で、こ、これはデカいかも! 病室内の緊張感も高まる。廊下では看護師さんたちが注意を呼び掛けている。30秒くらいは続いただろうか。朝は横揺れだったが、これは上下に揺れる感じだったような。

20:00 部屋移動の説明

明日部屋を大移動する。今の病室はいわば仮住まい。被災して閉鎖していた腎内科のある第二病棟が復活するということで、看護師さんが明日は午後から全員の引っ越しが始まるという説明をして回る。今と同じ6人部屋に移動する予定なのだが、まだ工事が完了できていないらしく、それまでの間は暫定的に二人部屋に入ることになるようだ。できたら窓際がいいんだけどな。

21:00 就寝

さて、点滴3日目が終わっての夜。昼間に購入した「ねるねるテープ」を唇に装着。縦5センチ・横2センチくらいの大きさで、薄目のソフト絆創膏みたいな感じ。

今夜は眠りにつけるかな? と思いきや、今夜はいつも以上に部屋が賑やかだ。いびき、うめき声、寝返り、物音。合唱会というより、もはや音楽会レベルだ。というわけで、気がつけば23時になろうとしていた。「もし飲むなら、日付が変わる前に飲んだほうがいいですよ。」と看護師さんに言われていたので、ここでタイムリミット。睡眠導入剤「マイスリー錠」を1錠投入しました!

さて、明日は病棟と部屋の大移動だ。腎内科の本来の病棟へ戻れば、看護師さんたちもきっと仕事がしやすくなるだろう。

それでは、今日はこのへんで。アディオス、アミーゴス!

1 件のコメント:

  1. 投稿者様
    たまたま妻がこの記事をみつけ、6日続いた私のしゃっくりを止めることができました。顔面神経麻痺のためプレドニン内服中で、その副作用だったと思われますが、今日は1日気持ちよく過ごせそうです。ご病気の治療の只中、他者に知恵を拡散してくださったことに深く感謝致します。

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